西日本旅客鉄道(JR西日本)は、京阪神都市圏における運賃体系の見直しについて発表した。
JR西日本では、会社発足後の輸送改善等による利用状況の変化を踏まえ、京阪神都市圏内で同じレベルの輸送サービスを提供しているエリアにおいて運賃体系を統合し、平準化を図ることとしたという。これにより、シンプルで分かりやすい運賃体系とし、バリアフリー整備加速等のサービス向上に取り組んでいくとしており、5月15日付で普通運賃、通勤定期運賃及び通学定期運賃の上限変更について、国土交通大臣に認可申請を提出した。
現在の「大阪附近の電車特定区間」の見直しを実施し、対象範囲を拡大する。現行の特定区間(京都~大阪~西明石間、天王寺~和歌山・奈良間)などが範囲内だったところ、京都~(野洲、堅田、亀岡、城陽間など)、尼崎~新三田間、西明石~網干間、日根野~関西空港間なども対象に加える。ただ、その一方で大阪環状線内の区分は廃止し、通常の電車特定区間に統合する。
また、普通旅客運賃に適用する賃率も営業キロ1kmにつき15.50に平準化を行う。運賃(鉄道バリアフリー料金含まず)は、初乗りは140円、7km~10km以内が190円が改定後後の運賃となる。なお、電車特定区間の拡大する区間については、鉄道駅バリアフリー料金(普通旅客運賃10円、通勤定期旅客運賃1箇月300円、3箇月900円、6箇月1,800円)の収受対象となる。
JR西日本は、15日付で上限運賃の認可申請を行っており、運賃改定は2025年4月1日発売分以降が対象となる。
※車両画像はイメージ※