【南海電気鉄道】“はじまりの「めでたいでんしゃ」”はどんな車両!?全貌を発表

南海電気鉄道は、加太さかな線 新型観光列車『“はじまりの「めでたいでんしゃ」”』の内装と外装デザインの詳細が決まったことを発表した。

■「めでたいでんしゃ」とは
2014年11月から、加太観光協会・磯の浦観光協会と共同で加太線沿線の魅力を発信する「加太さかな線プロジェクト」を進めており、観光列車「めでたいでんしゃ」はお母さんの「さち」、お父さんの「かい」、子どもの「なな」、さちの兄「かしら」の4列車を運行している。

■“はじまりの「めでたいでんしゃ」はどんな車両??

5編成目として、『【とお~い祖先】 “はじまりの「めでたいでんしゃ」”』がデビュー。現在運行中の「めでたいでんしゃ」は7100系車両の改造車だったが、今回初めて2000系車両を改造。内外装に装飾を施す。

■外装デザイン
加太の鯛を想起させるうろこ柄を配した車体デザイン。『太古といまと未来を結ぶ、かけ橋』を虹色で表現している(2両とも共通デザイン)

■内装デザイン(1両ごとにテーマを設定)
①和歌山市駅寄り車両

「太古の記憶」をコンセプトに、和歌山で化石が発見された古代生物や、化石版めでたいでんしゃロゴなどが散りばめ、まるで太古の海の水族館にいるような「わくわく感」を楽しめるデザインに。つり革には「オウムガイ」「クラゲ」などの形を採用し、床面には原寸のワカヤマソウリュウとその骨格図をデザインしたほか、和歌山市側前面はシートに座るとナウマンゾウの鼻にのっていいるように撮影できるフォトスポットに。

<窓>オウムガイと隠れアイテムが紛れ込む
<日よけカーテン(ロールスクリーン)>上下からメガロドンが現れる
<額面ポスター枠>「和歌山古代生物ずかん」やクイズ、化石版めでたいでんしゃロゴを掲示
<ドア>海の中をワカヤマソウリュウとパキディスカス・アワジエンシスが泳ぐ

②加太駅寄り車両

「未来への想いとSDGs」をコンセプトに、未来へ続く扉が描かれたフォトスペースや加太の廃材や段ボールを使用したアート作品を飾り、まるで虹の中にいるようなデザインに。つり革には「さかな」「クラゲ」「ハート」などの形を採用し、床面には空をイメージした7色の虹のラインをデザインしたほか、加太駅側前面は床面からつながったレインボーストライプ。未来へ続く扉の前が撮影フォトスポットに。

<窓>加太の森を守るため植樹している「あじさい」をデザイン
<日よけカーテン(ロールスクリーン)>ロールスクリーンをおろすと虹がかかる
<額面ポスター枠>和歌山県のレッドデータブックに掲載されているウミネコとめでたいロゴのデザインや加太の廃材等を使用したアート
<優先座席シート>和歌山県の準絶滅危惧種ハマボウ柄
<ドア>扉の上下にアクセントとしてレインボーカラー。一つの扉のみウミウシが並ぶ

加太さかな線 新型観光列車『“はじまりの「めでたいでんしゃ」”』は7月13日から運転を開始する。

【画像提供:南海電気鉄道】