【西武鉄道】2026年3月に旅客運賃を改定へ 初乗り運賃は170円に

西武鉄道は、国土交通大臣宛に鉄道旅客運賃の変更認可申請を行ったことを発表した。

改定後の大人運賃は、初乗り区間(4キロ以内)の現金支払い時運賃が現行160円のところ170円、IC運賃が現行157円から169円に。観光需要創出・秩父地方活性化のため、遠距離帯は改定幅を抑制し、池袋~西武秩父間などがIC運賃は現行796円から800円(現金運賃は改定なし)など。通勤定期運賃も同様に改定するが、通学定期券運賃は家計負担に配慮し、現行運賃のまま据え置く。運賃の平均改定率(改定前の鉄道駅バリアフリー料金を含む)は、定期外が11.9パーセント、通勤定期券が10.0パーセントとする。

今回の改定において、駅バリアフリー工事の推進を目的とした「鉄道駅バリアフリー料金」を導入しているが、今回の申請が認可された場合、これを廃止する。ただし、ホームドアなどの施設整備については、継続して実施するとしている。

西武鉄道は、今回の運賃改定について、輸送人員数の減少、物価の継続的な上昇、従業員の処遇改善などの理由をあげ、永続的な鉄道事業の運営、良質かつ快適なサービスの提供を目的に、運賃改定を決定したという。

西武鉄道における運賃改定は、消費税率変更によるものを除くと、2002年以来24年ぶりのこととなる。

運賃の改定は、2026年3月を予定する。