【江ノ島電鉄】新型車両「700形」を2026年度に導入　約20年ぶりの新型車両の導入に

江ノ島電鉄は、新型車両「700形」を導入し、2026年度から運用を開始することを発表した。

江ノ島電鉄での新型車両の導入は、2006年の500形以来20年ぶり。既存の1000形に代わる次世代を担う車両と位置づけ、新形式700形としたという。

開発コンセプトは、「日常から非日常まで 想いを紡ぐENODEN」 。沿線に暮らす人々と、鎌倉・江の島を訪れる人々、それぞれの想いやときめきを紡ぐ存在となる明るく未来志向の車両を目指すとしている。

車両の外観（エクステリア）は、傾斜した大きな前面ガラスやシャープなアイラインに、より未来を見据えた新しいデザインとし、あわせて、前面ガラスを拡大することで視界を広げ、湘南の眺望を意識した車両とした。

車内（インテリア）は、座っている乗客の視線が海側に向く座席配置とし、1人掛けのボックスシート、ロングシートを設置。座席や床の色は、鎌倉・江ノ島をイメージした3つのテーマカラーを採用した。「タンコロ」から歴代車両へと続く伝統色『江ノ電グリーン』、美しい海沿いの景色をイメージした『江の島ブルー』、古都鎌倉のゆとりや落ち着きを感じさせる色合い『鎌倉ストーングレー』に。乗るたびに新たな発見を届けるとしている。

また、安全・安心・快適性の向上を目的として、車内防犯カメラ、車両側面カメラ、通話型の非常通報装置を設置。バリアフリー対応や多言語放送に加え、窓に鉄道車両で初採用というフィルムを貼付し、飛散防止を図るとともに眩しさを抑え、色鮮やかな景色を楽しめるようにする。環境負荷の低減では、VVVFインバータ制御装置や回生ブレーキにより、既存の1000形抵抗制御車と比べて消費電力量を約49%低減し、環境負荷低減によるSDGs達成に貢献する。

新型車両「700形」は、2026年度に導入し、運転開始を予定する。