九州旅客鉄道(JR九州)は、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策を実施して7月23日より博多~ハウステンボスコースで運転を再開するJRKYUSHU SWEET TRAIN「或る列車」の報道関係者向け試乗会を7月15日に実施した。
JRKYUSHU SWEET TRAIN「或る列車」は 1906年、当時の「九州鉄道」がアメリカのブリル社に豪華客車を発注したものの、「九州鉄道」が国有化されたため、活躍する機会のなかった「九州鉄道ブリル客車」、世界的な鉄道模型の神様といわれた故原信太郎氏が作成した模型を元に「原鉄道模型博物館」副館長を務める原健人氏が監修、水戸岡鋭治+ドーンデザイン研究所がデザイン・設計をし、1906年当時の日本で最も豪華な幻の豪華客車が蘇った。
クルーズトレイン「ななつ星in九州」に次ぐラグジュアリーな空間の中、自然環境をテーマにした料理をつくり続ける成澤由浩シェフがプロデュースするスイーツのコースをいただく至福のD&S列車。
報道関係者向け試乗会は午後便の博多駅発ハウステンボス駅行に乗車した。
博多駅7番のりばにJRKYUSHU SWEET TRAIN「或る列車」が入線。
新型コロナウイルス感染症拡大予防取り組みについて乗客に体調チェックと検温を実施、マスクの着用と手指消毒の協力を願う。
客室乗務員および調理スタッフは食事等サービス時にはマスク・手袋・フェイスガードを着用する。
1号車はロマンチックな色・クラシカルな形・素材は明るく優しいメープル材を使い、車内には2人席、4人席を配置し、「ななつ星in九州」でも用いた格天井で車内を演出。木のぬくもりを感じられる車内。
2号車は落ち着いた色とウォールナットの組子に囲まれたコンパートメント(個室)を用意。組子は「ななつ星in九州」でも使用された技術を起用している。
発車前には客室乗務員が鐘を鳴らして駅の出発を知らせる。14時58分、博多駅を出発。
運転開始5周年記念した「特別復刻メニュー」は【NARISAWA“bento”】 「或る大地と海の恵み」・鹿児島県 黒豚と牛肉のメンチカツサンド・佐賀県 みつせ鶏と夏野菜のトマト煮込み・熊本県 車海老とアジのサラダ。
【スープ】 「歓喜の香り」・大分県 ムール貝とサフランのスープ。
【カクテルスイーツ】 「楽園のカクテル」・熊本県 白桃とヨーグルトのカクテル。
【スープスイーツ】 「灼熱のさとうきび畑」・鹿児島県 黒糖と、バナナ、月桃とカボスの香り。
【メインスイーツ】 「トロピカルバケーション」・宮崎県 ライチと長崎県 マンゴー、パッションドラゴンフルーツ、パイナップルのピニャコラーダ。
【ミニャルディーズ】 「祝典のフィナーレ」・大分県 薔薇&チョコレート・熊本県 甘夏&キャラメル・福岡県 抹茶&ホワイトチョコレート。
8月8日に運転開始5周年を迎え、運転開始当時のメニューを復刻、7月~8月の運転では運転開始当時のメニューを再現する。
博多駅を14時58分に出発、鹿児島本線を経由し、南福岡駅、二日市駅、鳥栖駅に停車、長崎本線を経由し、鍋島駅に停車してドア扱いした。
エクステリアは原信太郎氏の愛した幻の客車「或る列車」の模型を元に、黒とゴールドを基調とした“ROYAL”なデザインになっている。
2号車にトイレ、多目的トイレ、洗面台を設置。
車内販売商品「有機緑茶ティーバック」「星の紅茶ティーバック」「オリジナルキーホルダー」「オリジナルキーホルダー」「オリジナルCD」「オリジナルボールペン」「ミニヤルディーズ皿セット+木皿」「コーヒースプーン」「タンブラー」。
鍋島駅に停車後は肥前山口駅に停車、佐世保線を経由し、三間坂駅、有田駅、三河内駅、早岐駅に停車、大村線に入り、ハウステンボス駅に18時到着した。
7月~8月の運転はハウステンボス~博多コースが7月23日~8月30日の20日間運転、午前便はハウステンボス駅発博多駅行、午後便は博多駅発ハウステンボス駅行、大分~日田コースが9月11日~11月30日の41日間運転、午前便は大分駅発日田駅着、午後便は日田駅発大分駅行として運転する。
【取材協力:九州旅客鉄道(JR九州)】