【東日本旅客鉄道】「シンプルでわかりやすい」新型指定席券売機を導入 新機能を搭載 7月から順次

東日本旅客鉄道(JR東日本)は、指定席券売機の新型機を導入することを発表した。

新型機は、トップ画面を目的別メニューとし、シンプルでわかりやすい画面に。事前のモニター調査で好評だった「きっぷを買う」「きっぷを変更する」等、目的別のメニューを取り入れたほか、ボタンの構成や配置を見直すことで、一目でわかりやすい画面とした。

また、新幹線乗換口に設置する新型機は、在来線の駅からモバイルSuicaで乗車した場合でも、券売機での新幹線きっぷ購入が可能となる。

乗換口に設置する新型機では、モバイルSuica対応のリーダーを搭載。リーダーを搭載することににより、在来線の駅からモバイルSuicaで入場し、かつ新幹線のきっぷを持たない場合でも、「みどりの窓口」に並ぶ必要なく、新幹線のきっぷが購入できるようになる。ただし、モバイルSuicaのチャージ残高で新幹線のきっぷを購入することはできない。

そのほか、2026年春頃にはWeb予約したジャパン・レール・パスを指定席券売機で発券できるよう新機能を搭載する予定としている。

新型機は2025年7月より順次設置を開始し、2025年度は首都圏を中心に約20駅、約160台の導入する予定としている。

また、従来の指定席券売機についても、新型機と同様にメニュー画面を新型機同様のシンプルなものに変更する。新型機同様、改札外設置の券売機が対象となり、10月1日に実施するとしている。

JR東日本はあわせて、指定席券売機において、運休する新幹線、特急列車のきっぷを払戻できるよう機能を拡充することも発表した。これまで、乗車予定の新幹線・特急列車が運休となった場合、指定席券売機ではその列車のきっぷを払いもどすことができなかったが、10月1日以降は予約した新幹線・特急列車が台風等の災害により、あらかじめ運休が決まっている場合などに払いもどしが可能となる。 対象は、指定席特急券、指定席券などで自由席特急券や座席未指定券、特定特急券などは対象外となる。

また、新幹線が2時間以上遅延した場合に払いもどしできるきっぷの対象の拡充も行われる。これまで、同社管内の新幹線および北海道・北陸新幹線の特急券について、2時間以上遅れた場合、指定席券売機での払い戻しに対応してきた。10月1日以降は、新たに東海道、山陽、九州、西九州新幹線のきっぷも対象路線に追加。対象券種ではグリーン特急券(グランクラス含む)と乗車券・特急券が一体のきっぷが追加となるなど、対象や取扱条件が拡充する。