秩父鉄道のSLパレオエクスプレスが初めての運転区間延伸、行田市駅発「SL日本遺産のまち行田号」を運転<Photo report>

秩父鉄道で運行する「SLパレオエクスプレス」が1988年3月の運行開始以来、初めて運転区間を延長し、行田市駅発の「SL日本遺産のまち行田号」特別運行を実施した。

今回の企画は行田市と連携し、県内で唯一、日本遺産に認定されている行田市に観光客を誘致しようと企画され、行田市駅からの初の運行が実現した。

「SL日本遺産のまち行田号」特別運行を記念し、始発駅の行田市駅において出発式が執り行われた。出発式には、石破茂内閣総理大臣からのメッセージが届けられ、メッセージが読み上げられる場面も見られた。

行田邦子行田市市長、牧野英伸秩父鉄道代表取締役社長、野中厚衆議院議員ら関係者によるテープカットを執り行った後、熊谷駅務区長が出発合図を送り、9時55分、汽笛を響かせ「SL日本遺産のまち行田号」は、沿線住民や鉄道ファンに見守られながら三峰口駅に向け出発した。
また、「SL日本遺産のまち行田号」には特別ヘッドマーク、特別客車案内板(サボ)が掲出されたほか、乗客には特別記念乗車証が配布された。

なお、復路の三峰口駅発の「SL日本遺産のまち行田号」は、信号トラブルで一時運転見合わせが発生、遅れが生じる場面も見られた。

SLパレオエクスプレスの行田市駅発の特別運行は10月13日と26日にも予定する。

【出発式取材協力:秩父鉄道、行田市】