【西日本旅客鉄道】新型事業用車とバラスト散布車の導入へ 国鉄時代に製造の機関車と貨車を置き換え

西日本旅客鉄道(JR西日本)は、新型事業用車とバラスト散布車の導入することを発表した。

新型事業用車は、ハイブリッド式の電気式気動車で、JR西日本ではハイブリット方式の事業用車の導入は初めてだとしている。

エクステリアイメージ

8両を導入する計画で、新型バラスト散布車の牽引のほか、回送列車等の牽引、車両入換作業に使用する。また、一部の車両については、嵯峨野観光鉄道の予備機としても使用する計画としている。

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バラスト散布車は、4両編成3編成を導入する計画で、運転時には新型事業用車が編成両側を挟み込む形態となる。

車両の特徴として、車両を構成する機械部品を削減することで運行時、メンテナンス時の安全性が向上するほか、車両先頭部への衝撃吸収構造を採用、運転士が意識を失った際などに自動的に列車を停止させる「EB-N」装置の採用による運転時の安全性向上が図られるという。また、ハイブリッド方式の採用により電車・気動車のシステム共通化によるメンテナンスの効率化、従来の機関車・貨車扱いの解消による運用効率改善、環境負荷の低減も期待できるとしている。

JR西日本は、回送列車等の牽引や車両の入換作業などに使用している機関車とバラスト輸送や散布に使用している貨車が、国鉄時代に製造されたもので更新時期を迎えていることから、今回これら車両の導入を決めたという。

新型事業用車とバラスト散布車は、2027年春以降順次導入する。

【画像提供:西日本旅客鉄道(JR西日本)】