嵯峨野観光鉄道、新たなトロッコ列車の車両デザイン等を発表 2027年春に導入予定

嵯峨野観光鉄道は、新たなトロッコ列車の車両デザインなどが決定したことを発表した。

新たに導入する車両は、牽引車1両+客車4両の5両×1編成で構成。車両のデザインは、GKデザイン総研広島が監修。『「保津峡の渓谷美」×「ノスタルジックな旧山陰線の汽車旅」×「嵯峨野・嵐山の洗練された『ひなび』風情」、それらの魅力が複合しあう嵯峨野トロッコの世界観を創出する』というデザインコンセプトが定められている。
一般席は1~4号車で『景色が主役として映えるよう、柱や窓枠を黒で仕上げ、保津峡の景色への没入感を高めるデザイン』。4号車の一部に設置する特別室は、縁台型の座席に座りながら景色を楽しめるものとする。

そのほか、乗り心地の向上、座席間隔や通路幅を拡大、4か国語対応(日本語・英語・中国語(簡体・繁体)・韓国語)の車内表示器などの設置により快適性やサービスの向上を図るほか、モニタ装置採用による乗務員支援機能の導入も図られている。

あわせて、「ロゴ・シンボルマーク」を発表。従来のエンブレムのデザインを継承しつつ、「紅葉」「桜」「清流」「土木遺産のトンネル」「笹の円環(竹林)」を織り交ぜ、沿線の魅力を表現した。

嵯峨野観光鉄道では、1991年の開業時からDE10形がけん引するトロッコ編成を運行しており、現行編成については2026年をもって引退する予定としている。

また、嵯峨野観光鉄道の親会社である西日本旅客鉄道(JR西日本)は、10月22日に新型の事業用車を導入すると発表しており、一部車両は嵯峨野観光鉄道の予備車として使用するとしている。

新たなトロッコ列車は、2027年春に営業運転を開始を予定する。

【画像提供:西日本旅客鉄道(JR西日本)・嵯峨野観光鉄道】