東日本旅客鉄道(JR東日本)は、C58形蒸気機関車を活用した新たな観光列車の運行について検討を開始することを発表した。
新たな観光列車は、C58形蒸気機関車が、既存車両を改造した客車を牽引するスタイルで運転を予定。臨時列車として、2029年春以降、東北本線盛岡~一ノ関間での運転を予定する。

C58形蒸気機関車「C58239号機」は、2014年4月から釜石線の観光列車「SL銀河」の牽引機として動態復元し運行を開始した。しかし、客車として使用していたキハ141系の老朽化により、惜しまれながらも2023年に運転を終了した。
JR東日本は、新たな観光列車について、北東北の魅力を国内外に発信し、観光誘客と地域活性化を目指すものだと話した。世界遺産・平泉など人気観光地を結ぶことで、地域の観光資源のさらなる活性化と、東北地方へのインバウンド誘致を目指すとしている。
今後、車両改造や運行計画の検討を進め、沿線自治体や観光関係団体と連携しながら、客車、運行体制、サービス内容などの詳細について検討を進め、2029年春以降臨時列車として運行開始を目指す。


