新幹線なのに座席がありません!?JR東日本から、E3系改造の白い新幹線「荷物専用新幹線」が2026年3月にデビュー

東日本旅客鉄道(JR東日本)は、「荷物専用新幹線」を2026年3月から定期運行を開始することを発表した。

輸送イメージ

「荷物専用新幹線」は、JR東日本の鉄道ネットワークを活かし、地域の商品や魅力を届ける列車荷物輸送サービス「はこビュン」の輸送用車両で、山形新幹線「つばさ」で使用されていたE3系新幹線1編成の全号車を荷物専用車両として改造。

改造前の車両内
現在、改造中の車両内 (鉄板敷設・滑り止め加工済)

客室内の座席をすべて撤去し、荷物をカゴ台車に載せたまま車内に搭載する為に、床面をフラット化した上で鉄板を敷き、滑り止め加工ほ施すほか、車内に設置したベルトで荷崩れ防止する。

改造後の車両内のイメージ

また、客室内の座席をすべて撤去したことで、最大17.4トン、1000箱程度の荷物が積載可能となる。

車両改造に伴い、外観のデザインも変更となる。鉄道ネットワークを活かし、地域の商品・魅力をお届けするサービスであることを全面に出した荷物専用新幹線の特別デザインとし、先頭車は代表的な輸送商材を大きくデザイン、中間車の窓にエリア毎の主に輸送実績のある地産品等を描いている。

AGVによる作業イメージ

また、これまでは、駅などで行われていた荷物の積み下ろしは、「荷物専用新幹線」は新幹線車両センターで実施。AGV(無人搬送車)を導入し、新幹線車両センター内での自動搬送を実現するとしている。

「荷物専用新幹線」は、E5系「やまびこ」と連結し運転を行い、正午前に盛岡新幹線車両センターを出発。16時ごろに東京新幹線車両センターに到着するダイヤで平日に定期運行する。

「荷物専用新幹線」は、2026年3月23日から運転を開始する。

12号車 北海道・東北新幹線エリア 地産品等
13号車 秋田新幹線エリア 地産品等
14 号車 山形新幹線エリア 地産品等
15 号車 上越新幹線エリア 地産品等
16 号車 北陸新幹線エリア 地産品等
17号車                          ※12~16号車のデザインは左右対称