日本貨物鉄道(JR貨物)は、奥羽線 土崎~秋田港駅間(通称「秋田港線」)について廃止することを発表した。
JR貨物が第1種鉄道事業線区として保有する「秋田港線」は、土崎駅(起点)~ 秋田港駅(終点)を結ぶ全長約1,8kmの貨物線。かつては、秋田港駅を接続駅として秋田臨海鉄道線を発着する化学薬品や紙製品を中心とした貨物輸送が行われていた。しかし、2021年3月に定期貨物列車の運行を終了し、2022年4月には秋田臨海鉄道が鉄道事業を廃止していた。

一方、秋田港線では、2017年8月から秋田港に寄港するクルーズ客船の乗客輸送のため、東日本旅客鉄道(JR東日本)による旅客列車の運行が行われていた。ただ、 2025年度をもって旅客列車の運行を終了し、今後も貨物列車の運行に見合う需要が見込めないことから秋田港線の廃止を決定し、12月22分で国土交通省に対し秋田港線の第1種鉄道事業廃止の届出を行った。
奥羽線土崎~秋田港駅間「秋田港線」は2026年7月1日付けで廃止を予定する。


