東日本旅客鉄道(JR東日本)は、2022年春頃からの営業運転開始を予定する宇都宮線・日光線用新型車両E131系600番台を8月19日、報道関係者に公開した。
車両の外観デザインは日光らしいレトロ調を継承し、側面の帯には宇都宮市で復元された火焔太鼓の山車をイメージした黄色と茶色の2色配置として世界遺産日光の社寺に施される文様にも通じる、賑やかで高級感のあるデザインとした。
宇都宮線・日光線用は3両編成、2両がモーター車であるが中間車両は片側だけモーターを設置した。
車体側面にワンマン運転用に対応したカメラを設置、モニタリング技術を活用した車両搭載機器や線路設備の状態監視機能により、故障の予兆を把握して事前に対処することでさらなる安全性・安定性向上を実現する。
座席幅を拡大するなど快適性を向上、17インチの大型ディスプレイを一部のドア上部に設置し、情報提供の充実を図る。車いすやベビーカー利用のためのフリースペースを各車両に設置。各車両の客室に車内防犯カメラを設置する。
2編成連結時には運転台を閉めて通路にした状態の運転台。
E131系3両編成を15編成、計45両を新造、宇都宮線(小山~黒磯駅間)・日光線(宇都宮~日光駅間)に営業運転を予定している。
【取材協力:東日本旅客鉄道(JR東日本)】