近畿日本鉄道は、1969年から特急車両の中で最多両数を誇る12200系「新スナックカー」は新型コロナウイルス感染拡大の影響により延期をして11月20日に大阪上本町~賢島駅間・近鉄名古屋~賢島駅間においてラストランを実施、近鉄名古屋駅行では賢島駅において出発式を開催した。
近鉄名古屋駅からの12200系が賢島駅11時51分に到着した。
近鉄名古屋駅行のラストランでは賢島駅において出発式を開催、ラストランの担当乗務員 宮本隆文明星列車区運転士・名取聡明星列車区車掌へ逢坂まみ鳥羽駅駅員・池田和幸鳥羽駅駅員より花束が贈呈された。
12時42分、片岡賢二鳥羽駅長が出発の合図を送り、12200系特急のラストランは近鉄名古屋駅へ向けて出発した。
賢島駅には12200系の最後の雄姿を見ようと約400人の人が訪れた。
12200系は1969年から56編成168両を製造、特急車両の中では最多両数を誇る。12000系よりスナックコーナーを拡大し、当時は珍しかった電子レンジも搭載して座席まで車内軽食を提供していた。
性能面においても当時、最大級のモータを採用し、設計当初から時速120キロ運転を想定、大阪線の33パーミル連続勾配でも時速100キロ以上の高速運転を可能としていた。
【取材協力:近畿日本鉄道】