東日本旅客鉄道(JR東日本)は、房総・鹿島エリア用に新型車両「E131系」を新造し、投入する。
車両のデザインは優雅で生命感のある房総の海をイメージした明るい青色と内陸を彩る菜の花の色をイメージした黄色の帯を配した。前面は房総の海の波しぶきをイメージした水玉模様としており、前面と側面にフルカラー行先表示器を設置する。
新型車両「E131系」の特徴として主回路機器にSiC半導体素子を採用することにより車両の消費電力を抑制し、環境性能を向上する。
車両側面にカメラを設置し、乗務員が運転台から乗降を確認する機能など、ワンマン運転に対応した機器を搭載する。
モニタリング技術を活用した車両搭載機器や線路設備の状態監視機能により、故障の予兆を把握し、事前に対処することで更なる安全性・安定性向上を実現する。
車内は客室の一部をセミクロスシートにするとともに車体の幅を2950mmに広げ、座席幅を460mmに拡大、低座面化、クッション性向上をすることで快適性向上を図る。
一部のドア上部に17インチの案内表示画面を設置、運行情報を提供するなど、多言語による情報提供も充実を図る。
各車両に車いすやベビーカー利用のためのフリースペースを設け、トイレを車いす対応大型洋式トイレとするなどバリアフリー化を推進する。
投入線区は内房線(木更津~安房鴨川)、外房線(上総一ノ宮~安房鴨川)、鹿島線(佐原~鹿島神宮)。導入数は2両編成12編成の合計24両を新造、2021年春頃より営業運転を予定している。
【画像提供:東日本旅客鉄道(JR東日本)】