【九州旅客鉄道】多くのファンから愛された「SL人吉」がラストラン ”国内最古”の蒸気機関車にありがとうの声 最後の雄姿に涙<Photo report>

九州旅客鉄道(JR九州)で運行するD&S列車「SL人吉」が23日の運行をもって営業運転を終了した。

「SL人吉」を牽引する蒸気機関車58654号機は、2023年11月18日に運行を開始して101年目を迎えた。落成から100年を超え老朽化が著しいこと、部品の調達やメンテナンスを担う技術者の確保が難しくなっていることから本年度をもって運行を終了することが発表されていた。

3月23日は、ラストラン企画として熊本~博多間を特別運行。上りの熊本から博多行きはディーゼル機関車。下りの博多から熊本行きは蒸気機関車58654号機の牽引で運行。SLでの営業運転としては、この特別運行が最後となることから、停車駅などには最後の雄姿を見ようと多くのファンが駆け付けた。

3月24日は、沿線の関係者などを招待して熊本から八代間の運行した。

八代駅では、古宮洋二九州旅客鉄道代表取締役社長執行役員、熊本県知事ら関係者が出席し、「SL人吉」運行終了式典が行われ、花束贈呈・火消し式・「SL人吉」の出発・お見送りなどを執り行った。駅には沿線住民や鉄道ファンなど約600人が駆け付け、最後の運行を迎えた「SL人吉」を労っていた。

国内で最も古い蒸気機関車はその役目を終え、今後、熊本県人吉市に無償譲渡される予定です。