えちごトキめき鉄道は、田島塗り第2弾「スカ色」がデビュー、『田島塗り第2弾「スカ色」debut撮影会』を5月5日に開催した。
今回、田島塗り第2弾「スカ色」が施されたのは、ET127系電車V8編成。東京都千代田区に本社をおく屋根防水のトップメーカー、「田島ルーフィング」社によって、先の「新潟色」に続き「スカ色」の「田島塗り2号」が登場した。
撮影会の前には国鉄時代の出発式を再現したいという意向から直江津駅において、田島塗り第2弾「スカ色」の出発式が執り行われた。
田島常雄 田島ルーフィング株式会社代表取締役会長、鳥塚亮 えちごトキめき鉄道代表取締役社長、えちごトキめき鉄道直江津駅長が出席し、テープカットとくす玉開披が執り行われたあと、出発合図を送り14時26分に列車は出発。「スカ色」は2356Mで運転を開始した。
「スカ色」の列車が直江津駅に戻ってきたあと、撮影会が直江津運転センターにて行われた。田島塗り第2弾「スカ色」のほか、2021年8月から新潟色として運行しているET127系電車V1編成なども。また、撮影会の途中からは、455・413系「国鉄形観光急行」を並べ行われた。
■田島塗り第2弾「スカ色」が登場した経緯
「スカ色」は、今は横須賀・総武快速線にラインカラーとしてその名残りを見るばかりのものになっている。それを惜しんだ「田島ルーフィング」社の田島会長が、かつての飯田線・身延線などで地元の足として長年走っていた旧型国電のイメージで、自社製品ラッピングフィルム「オルフィー」を使用し、この度蘇らせた。カテゴリとしては広告電車ではあるが、「広告は出来るだけ最小限に」というポリシーで施工された。
■スカ色とは
スカ色とは東海道線でかつて国鉄が採用した「湘南色=緑と蜜柑色のツートン」に並び、白い砂と青い海ツートンでイメージ、海辺を走る横須賀線用に登場した塗色のこと。長年の伝統色として、横須賀線以外にも活躍は広範に及び、前面の裾広がりでなくRを強く取って塗分けを変えたものは「山スカ(山線を行く横須賀線色)」と通称され長年親しまれてきた。しかし電車のステンレス化=無塗装化の進展とともに近年急激に姿を消し、2021年8月、最後に残っていたしなの鉄道115系の2本を最後に絶滅した。
【画像提供:sakuraneko.photo】