【九州旅客鉄道】130年超えの「小倉総合車両センター」を貨物駅用地に移転へ 2031年度末頃の竣工を目指す

九州旅客鉄道(JR九州)は、小倉総合車両センターについて、移転に伴う新車両基地を建設し、移転する予定であることを発表した。

小倉総合車両センターは、すべての在来線車両の解体検査、更新及び改造工事などを行う唯一の車両基地として、1891年の開設から約130年が経過している。

JR九州では、施設・設備の老朽化への対応を行うとともに、持続可能な車両検査の実現を目指した環境配慮型の新たな車両基地を建設するとしており、車両基地の移転候補地として日本貨物鉄道(JR貨物)が保有している貨物駅の東小倉駅の用地を今年度末の取得を目指して、JR貨物と協議を進めている。

現在地の小倉総合車両センターは総面積約15.8万㎡となっているが、移転候補地は約7.8㎡と約半分の広さとなることから、移転に際するコンセプトとして、新技術の導入・効率的な検査ラインの構築による「コンパクト化」、 検査日数の短縮・省人化による「効率的な車両検査」、太陽光エネルギーの活用及びZEB化の実現による「地球環境への貢献」を基本コンセプトに挙げている。

現在の車両基地と移転候補先の位置図
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新たな車両基地の竣工時期は2031年度末頃を予定し、現小倉総合車両センター跡地の用途については検討中としている。

※トップ画像:小倉総合車両センターで執り行われた、新D&S列車「かんぱち・いちろく」車両完成披露式典※
【取材協力:九州旅客鉄道(JR九州)】
【イメージ画像提供:九州旅客鉄道(JR九州)】