九州旅客鉄道(JR九州)で、3月24日まで「SL人吉」として活躍した「蒸気機関車58654号機」が熊本車両センターから小倉総合車両センターに9月2日に回送された。
「蒸気機関車58654号機」は、1922年の誕生から100年余り。100年以上にわたり九州で活躍した8620形蒸気機関車「ハチロク」の愛称で親しまれた。
これまで何度も廃車の危機を乗り越え走り続けてきた汽車だが、3月23日をもって引退しており、国内で最も古い蒸気機関車はその役目を終えた。
9月2日には、九州旅客鉄道(JR九州)が開催する最後の『「蒸気機関車58654号機」見学会』が開催された。屋外での「蒸気機関車58654号機」の見学を実施したほか、2日「午前の部」は入換機による移動の見学、2日「夜の部」は前照灯を点灯した状態の見学を実施した。
また、9月3日にも『「蒸気機関車58654号機」見学会』が小倉総合車両センターにおいて開催される。
「蒸気機関車58654号機」は、今後、小倉総合車両センターで分解・清掃などを行ったあと、熊本県人吉市に無償譲渡され、JR人吉駅前に移送され展示を予定する。