【近畿日本鉄道】「8A系」をお披露目 2024年10月7日にデビューへ 24年ぶりの新型一般車両

近畿日本鉄道は、新型一般車両「8A系」を報道関係者向けに9月20日にお披露目した。

新型一般車両「8A系」は、どんな車両なのか。News TRAINS編集部では写真でお届けする。

■新型一般車両「8A系」とは

10月7日から、奈良線・京都線・橿原線および天理線で運行を開始する車両で、近畿日本鉄道は24年ぶりに導入される。新型一般車両「8A系」には、『ご利用いただくあらゆる方に使いやすく、お客様と地球環境に優しい車両を目指しました』というコンセプトをもとに、ベビーカーや大型荷物を持ち込む利用者も着席して過ごせるスペース「やさしば」を1両あたり2か所設置が特徴となっている。
■新型一般車両「8A系」の外観
従来の一般車両からデザインを大幅に変更し、近鉄伝統の赤色をより鮮やかした赤とグレーのツートンカラーを採用。「ツートンカラーの近鉄らしさを踏まえ、ご利用の皆さまに身近に、親しみを持っていただける新しいデザイン」としたという。

■新型一般車両「8A系」の車内
内装デザインはイチバンセン 川西康之氏が手掛けており、ベビーカーや大型荷物を持ち込む利用者も着席して過ごせるスペース「やさしば」を、車両中央の乗降扉付近に1両あたり2か所設置。キャリーバッグ・やスーツケースなどのキャスターのひとつを掛けて荷物を動きにくくするストッパーを設置している。

また、利用状況に応じてロングシートとクロスシートの切り換えが可能な「L/C シート」を採用し、1両のなかでロングシートとクロスシートを混在して配置することも可能に。夏期や冬期の車内保温のため駅に長時間停車する際に個別に扉の開閉ができる「扉個別開閉スイッチ」を近畿日本鉄道(※ケーブルカー除く)では初めて採用した。
ロングシートの状態
クロスシートの状態

■新型一般車両「8A系」の導入計画

2024年度は4両編成12本 計48両を奈良線・京都線・橿原線・天理線などに順次投入し、2025年度に大阪線・名古屋線・南大阪線にも投入を予定する。

【取材協力:近畿日本鉄道】