【西日本旅客鉄道】特急「まほろば」安寧編成をお披露目 4月5日にデビュー<Photo report>

西日本旅客鉄道(JR西日本)は、特急「まほろば」安寧編成を3月7日にお披露目した。

現在、主に大阪・新大阪~奈良間を土休日に臨時列車として運行している臨時特急「まほろば」。およそ一週間後の3月15日に行われるダイヤ改正で定期列車化される。

■リニューアルコンセプト
『古事記に「国のまほろば(素晴らしいところ)」と謳われ、古くから大陸の異文化をとりいれながら、多様性を受容してきた奈良は、今なお、その面影をとどめています。この世が、安寧(あんねい)の楽園となることを想い、その文化を万世(万葉)へと守り続けてきた悠久の時間。奈良を体現する 2 つの魅力「安寧」と「悠久」を新生特急「まほろば」に込めました。』

■特急「まほろば」安寧編成とは

683系2000番台の内外装をリニューアルした編成で、第一編成を特急「まほろば」安寧編成とした。

■特急「まほろば」安寧編成の外観
「安寧」編成は、あふれる生命観や豊穣をあらわした金色と、奈良時代に大陸から伝わった染料に由来し、当時の宝物にも多く見られる蘇芳色(すおういろ)いろの車体カラーを暖色系のイメージで、「楽園の陽光感」を表現した。

■シンボルマーク
シンボルマークは、花弁を模した縁取りの中に古い時代の奈良の瓦等に見られる装飾をイメージ。唐草文様をモチーフとし、鹿や金魚、大和野菜など奈良らしい要素を組み込んだデザインとなっている。

■特急「まほろば」安寧編成の車内
車内は、座席モケットを外装に通じる蘇芳色のシート、奈良時代・平安時代に装飾として多く用いられた「宝相華(ほうそうげ)文様」をあしらったものに変更。
全号車に車内Wi-Fi、全席にコンセントを設置した。
そのほか、全号車に大型の荷物置き場を設置、2号車に3席分を確保した車椅子スペース、バリアフリートイレを整備、内外からの観光客などのニーズに応えている。また、1号車にはギャラリースペースが設置された。
■今後は
リニューアル車両は、3両編成2本のうち、2025年4月5日に第1編成の「安寧編成」が運転開始、2025年秋頃に第2編成の「悠久編成」が運転開始を予定する。停車駅は、大阪駅・新大阪駅・法隆寺駅・奈良駅で、およそ1時間で大阪駅~奈良駅を結び、1日2往復を運転する。

【取材協力:西日本旅客鉄道(JR西日本)】