【京王電鉄】京王井の頭線で自動運転（ワンマン運転）の実証実験を開始へ　対象車両は内外装をリニューアル

京王電鉄は、井の頭線において自動運転（ワンマン運転）の実証実験を3月中旬から開始することを発表した。

実証実験では、1000系（1778編成）を改造、自動運転設備を搭載し走行試験車両として使用する。 自動運転システムは、自動列車制御装置（ATC）の指示速度以下となるように目標速度を定め、自動的に加速・減速制御などの機能を備える。

また、自動運転設備の搭載に合わせ、対象車両の1000系の車体デザインを変更する。ホームドア整備に伴い、ピクトグラム（車いすステッカー・ベビーカーステッカー）・正面の車両番号をより見やすくなるよう上部に移設、自動運転設備搭載車両を区別するため車体外観にアクセントライン・シンボルマークを追加する。シンボルマークは、若手社員が考案。井の頭線の「井」の字がモチーフとなっており、編成ごとのカラー名称をあしらっている。車内では、今回の改造に合わせ、乗務員室と客室間の仕切り窓を一部拡大し、こどもが前面展望を楽しめるよう配慮。 車内案内システムを更新し、多言語表記が可能なLCDタイプのものに変更を行うほか、開いているドアをチャイム音でお知らせする装置を設置する。

実証実験の対象車両は1000系とし、対象編成は順次増備を予定。試験は、自動運転システムの安全性や安定性、自動運転時に乗務員が行う業務・動作等の確認などを目的に実施する。昼間・夜間の回送列車で運転士と車掌が乗務した状態で実施。対象車両が通常の営業運転で使用する場合は運転士と車掌が乗務し、運転士による手動運転を行うとしている。