多くのファンから愛され「SL人吉」として活躍した「蒸気機関車58654号機」がお披露目、明日から一般公開<report>

「SL人吉」として活躍し3月に引退した「蒸気機関車58654号機」が人吉市に譲渡され、JR人吉駅前に移送、常設展示が始まるのを前に、お披露目式が11月17日に執り行われた。

関係者らによって、除幕されると、「蒸気機関車58654号機」が往年の姿を現した。
先立って、16日にはJR九州エンジニアリングの作業員によって清掃作業が行われており、研磨剤を付けた布で車体を磨いたりする作業や錆落としなどの作業が行われていた。

地域の新たなシンボルとして期待される「蒸気機関車58654号機」は明日から一般公開される。

人吉市は今後、クラウドファンディングなども活用しながら格納庫の設置や実際にレールの上を走る「動態展示」などの実現も目指すとしている。

■「蒸気機関車58654号機」とは
「蒸気機関車58654号機」は、1922年の誕生から100年余り。100年以上にわたり九州で活躍した8620形蒸気機関車「ハチロク」の愛称で親しまれた。これまで何度も廃車の危機を乗り越え走り続けてきた汽車だが、3月23日をもって引退しており、国内で最も古い蒸気機関車はその役目を終えていた。