【東日本旅客鉄道】JR久留里線 久留里~上総亀山間の鉄道廃止方針を発表 

東日本旅客鉄道(JR東日本)は、JR久留里線 久留里~上総亀山間(9.6km)について、鉄道としての運行を廃止し、バスなどを中心とした新たな交通体系へのモードチェンジを図る方針を発表した。

JR久留里線は木更津~上総亀山間(全長32.2km)を結ぶ路線で、久留里~上総亀山間はJR東日本の中でももっとも利用者の少ない区間の一つとされており、2023年3月8日に君津市と千葉県に対し沿線地域の総合的な交通体系に関する議論を行うため、協議の場の設置の検討を申し入れていた。

10月21日に開催された第5回の検討会議において、最終的な結論として、「上総地区で提供されている交通サービスは、当該地区の移動需要に適していないこと」「当該地区での移動需要を考慮すると、自動車中心の交通体系への移行により、より利便性の高い地域公共交通が実現すること」という結果が示された。

JR東日本は、結果を受け、上総地区にとって望ましい交通体系について、検討を進めてきたという。検討の結果、「JR久留里線(久留里・上総亀山間)の鉄道は、バス等を中心とした新たな交通体系へのモードチェンジを図ることが必要」という考えにより、久留里~上総亀山間の廃止方針を示した。

JR東日本は、「これまでの地域交通を担ってきた経緯を踏まえ、より利便性の高い新たな交通体系を実現したい」との考えから、今後、地元自治体の君津市などと協議をしていくとしている。