運休が続くいすみ鉄道、復旧の見通しを発表 一部の区間は2027年秋頃をまでの運行再開を目指す

2024年10月の脱線事故を受け、全線で運休が続くいすみ鉄道は、復旧の見通しについて発表した。

運行再開の目途を明らかにしたのは、通学などでの利用者が比較的多い大原~大多喜駅間。この区間は、事故後に直ちに事故現場や老朽化が著しいところから補修に取り組んでおり、東日本旅客鉄道(JR東日本)をはじめとした専門的な知見を有する関係機関等と連携しながら、安全確保に万全を期すための対策について詳細な検討を行ってきたという。これまでの検討を踏まえた結果、大原~大多喜駅間の復旧について、2027年年秋頃までの運行再開を目指すとしている。

復旧費用は、代行輸送費用も含めて約14.5億円程度を見込まれ、支援を県や沿線市町村に要請したという。

一方で、大多喜~上総中野駅間については、引き続き復旧等の費用や期間に係る調査を進めるとして、運行再開の見通しは示していない。