【京王電鉄】民鉄では初導入、ミリング式レール削正車を2026年1月に導入へ

京王電鉄は、ミリング式レール削正車を民鉄の中で初めて導入することを発表した。

超硬合金チップを備えた切削装置によってレール頭頂面を削る方式(「ミリング式」)を備えたレール削正車で、ミリング式のレール削正車を導入することで、レール破断の要因となる傷の除去と発生を抑制させ、レール頭頂面の凹凸を除去し、レール頭部形状を新品形状に近づけるよう整えるという。また、これにより騒音や振動を減らす効果が期待され、列車の乗り心地が向上すると共に車両台車への負荷を軽減、列車の安全性が向上するほか、レールの交換頻度が抑制されることで保線作業の省力化にもつながるとしている。

新たに導入されるレール削正車は、ドイツ・ローベル社製のミリング式削正ユニットを搭載した「ROMILL600DT」で、2両1編成で構成。車体は、京王電鉄のコーポレートカラーである京王ブルーと京王レッドを基調としたデザインを採用した。京王電鉄は、「これまでは、工事用車両はアイボリーをベースとしていたが、今回の導入に合わせて新技術を象徴し、安全確保を訴求するスタイリングデザインを一新した」と話した。

ミリング式レール削正車は、2026年1月から試験運用を開始する。