京阪電気鉄道は、3000系車両全6編成の6号車に新造した座席指定特別車両「プレミアムカー」を組み入れてのサービスを1月31日より開始する前の1月20日、報道関係者に公開した。
「プレミアムカー」サービスの象徴として「金色の扉の先がプレミアム」といった共通のブランドイメージと提供価値を有する特別車両とし、8000 系プレミアムカーの機能とデザインコンセプトを踏襲している。
3000系「プレミアムカー」は8000系のデザインコンセプトを継承しながら、新造車ならではの改良を加えた。
2列+1列の座席配置で40席、側窓形状を統一、窓配置と座席配置の最適化による眺望の確保、前後間隔を8000系の1,020ミリより1,040ミリに拡大。座席はさらなる座り心地の向上を目指してクッションを調節。一部の座席には背もたれヒーターを設置した。
出入口扉を一般車両と共通の両開き構造、両端部の壁およびエントランス部のガラス仕切り壁の構造を見直し、従来壁面テーブルまたはインアームテーブルを設置していた座席にも大型テーブルを設置した。
8000系プレミアムカー同様、微粒子イオンで車内の空気を浄化する「ナノイーX 」発生装置を搭載する。
行先表示器は複層ガラスの層間に液晶ディスプレイを内蔵した「infoverre Window シリーズ Bar タイプ」を鉄道車両の窓用ガラス車外向けとして世界で初めて採用した。車内の案内表示器も「infoverre」を採用している。
「infoverre」は行先表示器と側窓ガラスが一体となるソリューションにより、省スペース化を実現、より快適な車内空間と液晶ディスプレイならではの高精細な案内表示を提供するAGCの商標。
1月31日よりダイヤ変更により昼間時における全ての特急列車で「プレミアムカー」サービスを提供し、利用可能となる。
【取材協力:京阪電気鉄道】