東京世田谷区を走る東急電鉄の唯一の軌道線「東急世田谷線」が2025年5月1日に開通100周年を迎える。
開通100周年に先立ち、東急電鉄は4月29日、「なつかしのギャラリートレイン」をお披露目、出発記念セレモニーを執り行われた。


セレモニーでは、中村雄治 東急電鉄世田谷線管区区長が「なつかしのギャラリートレイン」に出発合図を送り、貸切列車は発車した。
東急電鉄は本日から2026年3月31日まで、世田谷線開通100周年のアニバーサリーイヤーを祝う様々な企画を実施する。
■なつかしのギャラリートレイン
世田谷線300系車両に世田谷線開通100周年記念ヘッドマークステッカーを掲出。車内には、開通当時から現在に至るまでの写真を中吊りポスターで装飾。5月31日まで運行を予定する。



1925年(大正14年)1月18日に三軒茶屋~世田谷間が玉川電気鉄道(玉電)の支線 下高井戸線として開業し、同年5月1日に世田谷~下高井戸間が開通。1938年(昭和13年)3月10日、玉川電気鉄道は東京横浜電鉄(現在の東急の前身)と合併し玉川線となった。1969年(昭和44年)5月11日に玉川線の渋谷駅 – 二子玉川園駅間が廃止、残った下高井戸線が世田谷線に改称された。路線は約5km(全10駅)と短いものの、世田谷区を南北に結ぶ交通手段として地元住民に親しまれている。