東武鉄道は、「SL大樹」で運行する蒸気機関車について、一部の燃料をバイオコークスに置き換え、運行をする実証実験を開始した。
燃料の一部を植物由来のバイオコークスに置き換えて運行するのは国内初の取り組みで、燃料の約40%を置き換え、燃焼効率やボイラーへの影響など実用性を検証する。
また、「DL大樹」の燃料(軽油)の約50%を、バイオディーゼル燃料混合軽油「B5」に置き換えを実施している。
これらにより、CO2の排出量を年間150t(一般家庭約50世帯分の年間CO2排出量に相当)以上削減できる見込みで、東武鉄道では将来的なカーボンニュートラルを目指すとしており、実験結果を踏まえ本格運用を検討する。
実証実験は約1年間を予定し、期間中は検証を行うSLのナンバープレートを緑色に、DLについては所属札を緑色に塗装して運行する。
【画像:鉄道企画】
【取材協力:東武鉄道】